小笄〜手沢左岸尾根
 
 日時・天候・ランク
10月11日  C−C−8  晴れ  参加 7名

 
 コースタイム
     集合  谷峨駅 7時40分     解散  新松田駅 17時


  西丹沢自然教室 8:20…9:12 林道 9:20…10:07 P1125 10:00…11:24小笄取付き

  10:45…11:24 小笄山頂 11:30…12:30 犬越路 12:50…13:36 手沢左岸尾根分岐

  13:46…1427 1000M分岐 14:30…14:46 850M分岐 14:51…15:57 西丹沢自然教室

     歩行時間 6時間34分       休憩時間 1時間3分
 
 報告事項
  ・小笄取付き点から小笄山頂までは岩場の急登であるが、三点支持で十分登れる。

  ・手沢左岸尾根の下りは地形図・コンパス必須。高度計があればベター。
 
山行記 


 青空の下、西丹沢自然教室前にて登山前の準備体操。
 ウェルキャンプ西丹沢のキャンプ場を過ぎ、ツツジ新道登山口より入山。
 小笄取付き点まで、登山道に従って歩く。
 地形図によると、登山道は小ピークを通過している。
 地図上の予見で、小笄尾根の取付き点は小ピーク上の開けた地点だと認識していた。
 が、違った。
 実際の登山道は小ピークを巻き、鞍部を通過していたのだ。
 鞍部にて現在地を確認。
 鞍部を挟んで、南に相対する小ピークがある。その北東に繋がる尾根が目的の方向だ。
 小笄尾根の分岐点が確認できた。




 

鞍部



 

小笄尾根に乗る



 

P855地点に向けて



尾根に乗ってP855を通過し、林道のUカーブになった頂点に下りる。
林道の対岸は崩壊した崖になっていた。
西側の踏み跡らしき斜面から再度尾根筋に戻る。
やがて尾根筋に張られた鹿柵に出会う。それに沿って1125Mのピークを目指す。
地形図上では予想が付かなかった急傾斜を交え、緩急を繰り返し、左手からの支尾根が合流したゆったりとした開けた尾根に上がる。
P1125は広がりのある緩傾斜の頂点なので、ポイントの判断に迷う。
歩いていると、右手から太い尾根が合わさってくる。
その先に少しばかり盛り上がった地点がある。それが、P1125だ。





 

林道崖左側の踏み跡らしき斜面から再度尾根筋に上がる



 

鹿柵が現れる



 

板木作りの鹿柵になる



 

P1125に向けて



 

小笄山頂への取付き点に至る急登


 
 P1125の先、尾根は痩せ尾根となり、一つピークを越え、小笄山頂の取り付き点に続く急登に至る。
 地形図上、等高線が密になった所は殆ど垂直に感じられる岩場だ。
 イワシャジンが風に揺れるこの岩場を攀じ登る。
 「よじ登る」の語意を実感する登攀だ。
 振り返ると、霊峰富士が美しいシルエットを見せていた。
 そして眼下には、今辿ってきた尾根が殆ど真下に見える。
 バラや薊の棘にも泣かされながら急斜面を登り終え、犬越路の登山道に合流。
 久しぶりの犬越路までの登山道は、中々に登降の激しいルートだったと再認識。
 ルート上に茂る笹藪は殆ど枯れていた。
 昨年だったか、笹の花が咲いていると、パークレンジャーの巡視報告にあった。





 

小笄尾根取付き点の手前で



 

そこここにイワシャジン 花の盛りだった





岩場に突入



 

振り返ると富士が見えた



 

手沢左岸尾根分岐に向けて



 犬越路で大休憩。その後、手沢左岸尾根の分岐を目指して300Mほどを登る
 1221M地点ピークから左手は谷地形が続く。
 やがて、大きな尾根の影が現れる。
 登山道と支尾根が合流するポイントが、手沢左岸尾根の分岐点だ。
 この辺りは広い尾根筋になっている。
 分岐の特定は少々難しい。
 地形の膨らみのような草地から左岸尾根が始まる。
 尾根はやがてしっかりした尾根筋になる。
 自然林の気持ちの良い尾根が続く。
 この尾根では、1000M地点の分岐の特定がポイントだ。この分岐も少々難しい。
 支尾根を確認しながら進む。
 高度のチェックと地形図を確認しながら分岐点を探す。
 「ここだ!」と判断が出来たときの快感は格別だ。
 その後、細かく支尾根が派生する。分岐毎にコンパスで照合。
 思いのほか分かりやすいルートになってくる。
 沢の音が聞こえ始め、急降下になる。
 最後は立木に掴まりながらの降下。予定通りに林道ゲートに降り立つ。皆で握手だ。
 急登降に痩せ尾根、岩場にザレ場、それに地図読みと、何でもありの丹沢探訪。
 面白くない訳がない!!




 

尾根筋がしっかりしてくる



 

自然林の気持ちの良い尾根だ



 

赤テープがとても控えめにつけられていた



 

急登に白ザレ 足元注意だ



 

最後は立木に掴まりながらの降下




 

ルートトラック